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男も化粧せずにはいられない!?

2012.11.26

 「”男”が化粧?」とご指摘したい方もいるでしょう。しかし、「整髪」やひげのお手入れも広義では化粧の意に含まれます。また、洗顔や洗髪など身体を清潔に保つことについても。つまり、化粧とは女性固有のことではないのです。
 更に、歴史を遡れば、メイクアップにあたる「なにか身体に塗る」などの化粧行動も決して女性固有のことではありませんでした。

  平安時代の上流女性のたしなみ、「鉄漿(おはぐろ)」と「眉化粧」の化粧行為は、女性から100年ばかり遅れますが、平安時代の後期には男性にも定着し男 女共通の貴族化粧となっていました。鉄漿は、既婚女性の証と思いこんでおりましたが、これは江戸時代にはいってからのことで、男性が行っていた時代もそう です。(恥ずかしながら、この事実最近知りました。某局で放送中のドラマでは、おはぐろも忠実に再現していたとか)。また、眉化粧については、時代を経て 江戸時代後期には、町人のあいだで、眉を抜き薄くすることが粋とされる形で庶民にも広がりました。
 化粧に関する歴史で、男性は決してわき役ではなかったのではないでしょうか。
  そして、男性の化粧を語るならば、「髭」については外せません。髭が好まれたかどうかは、世が平和であったか、混乱していたかで大きく分かれるようです。 世が安定していなかった鎌倉や戦国時代、そして明治から戦前の昭和は、男らしさ、逞しさが求められ、髭はその演出に不可欠だったため、こぞって立派な髭を 蓄えました。逆に、世が安定していた平安や江戸時代、髭は敬遠され、中性的な化粧行為が好まれました。

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 そして、現代では、髭をはじめとして体毛は敬遠され、中性化が進んでいます。
昨今の若者が眉を剃ったり、抜いたりすることは特別なことではなく、時代のながれとしてはごく自然なこと。

  時代は繰り返されるといいます。化粧に関することも例外ではないでしょう。となると、今後はより一層男性の化粧が復活し、その裾野が広がっていくのではな いでしょうか。「男性化粧品」、話題になりつつも市場自体はまだまだという現状ですが、男性が化粧する時代が平和な世というのなら、男性の化粧行動がより 進むような流れが、きっと生まれはず。
 身近な周囲の男性がメイクアップなどをする姿を想像するにはやや抵抗がありますが、化粧品業界に携わるも のとして、女性ばかりを消費者として意識していては大きな時代の流れに置き去りにされてしまいますね。この課題、なかなかハードルが高そうですが、取り組 みがいありそうです。

 女も男も化粧せずにはいられない。そんな世はそんなに遠くはないのでしょう。

 

ライフサイエンス総合研究所

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